この度、青柳コレクションという素晴らしい鉱石及び鉱物に巡り会え、鉱物の撮影の機会を与えていただ戴きました、青柳様、並びに関係各位様に大変感謝したいと思います。
撮影にあたり、私の方で、とても魅力有る石を何点かを厳選させていただき、撮影しました。
皆さんこんにちは。まず今回撮影した4点それぞれ個性のある石で、撮る側にとっては、はなかなか手強い相手でした。
そのうち2点を紹介しながら撮影時の話したいと思います。
●緑簾石
すだれを意味する石らしいが、私にはそんな感じはなかった。むしろ簾ではなく錬といった感じ。つまり鉄を練って鍛え上げられた鉄のような感じさえした。
鋭く伸びた結晶が幾重にも重なり、まるで鋭い刃物が並んでるようで恐怖さえ感じた。
緑とは言っても結晶自体は石炭と思うくらい黒い結晶だ。まさしく日本人の緑の黒髪を彷彿させる位、真っ黒だ。
しかし撮影しながら、ルーペで確認しながら細かく観ると、そんな黒い結晶の周りに焼き海苔の粉の粉のような結晶が見える。高級海苔のごとく艶々した粉だ。色にしてもまさしく焼き海苔色。
手に付きそうだが、しっかりと結晶にくっついていて、海苔の粉とはまるで違い、感じは色、艶だけのようだ。こわごわ触れては眺め触れては眺め、その魅力にどんどんはまっていってしまう。
そんなことを思いなが気がついてみると、既に3時間が時間が経過していたことに気づく。そんな時間の流れの中、この石最大の表現は簾ではなく緑と私自身決定した。
それで、この緑色を表現しないとなんの意味がないと思いつつ、いざライテングし始めると、なかなかその緑が出ないのである。ましてや今回はデジタル撮影ではなく、4×5のポジフィルムでの撮影なので、フィルム上でしっかりと色の再現したいと思っていたので、デジタル処理での緑色再現では私自身どうしても満足できないこともあり、極力フィルムでの色にこだわるつもりだった。
試行錯誤を繰り返しながら、その緑色の表現のヒントになったのが、緑簾石にくっついている水晶だった。
その水晶の背景に緑簾石がかすなに透けて見えることが判った。
その水晶の透明感を表現すると同時に、一気にその緑が浮かび上がり、その瞬間この石の撮影の結果が見えた。水晶の透明感が教えてくれた緑簾石の緑。そのヒントは水晶にあったことは、果たして偶然の結果なのか。
そんな色とガラス質に結晶して連なった緑簾石と水晶とのコラボレーション是非を観ていただきたいです。
●アクアマリン
宝石でも比較的なじみのある石、アクアマリン。
名前のごとく、透き透った海水の波間が盛り上がった瞬間、太陽に照らされマリン色に輝き、まさに空と水と海が合体したような色だ。
6面体に結晶化された見事なアクアマリン。まるで人工的に研磨されたのごとく素晴らしい頭部。
この石を見た瞬間、私は鳥肌がたった。煌びやかさがあるにも関わらず、痛ましさも感じた。
それもそのはず青木館長の話ではこの結晶の表面は高温の熱で幾重にも解けて再びカメの甲羅型に結晶した形跡があるとの説明を聞いた。その瞬間。私はこれだと思った。
ライテイングをすると、屈折率が高いせいか、カメの甲羅の形をしたその表面がなかなか、思うようにはでてこない。
ましてや解けた感じを出すにはかなり厳しいものがあった。0.5mm動けばその姿は変わってしまい1mm動けば最初からやり直し。
スポットライトと面ライトのバランスがなかなか定まらない中。たった一カ所一方向のみにだけカメの甲羅の形が透けて見えるる位置を発見。
それからはスポット光の角度に方向が定まった。それからはみるみるうちに、そのアクアマリンの生き様を捕らえることが出来、様々な戦いを終えた見事なアクアマリンがそこにあった。
そんな実物と写真を是非観てください。
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